2017-01-01から1年間の記事一覧
エリザベス・ベアの『スチーム・ガール』を読んだのだけど、今回はそのレビューではない。この小説、ライトなスチームパンクかつ、軽快な冒険活劇であるので、このジャンルの初心者にも薦めたいのだが、人によっては障壁になりうる要素が一つ、この物語が女…
今年一番の楽しみであった『ブレードランナー2049』を観たのだけど、これが期待以上の出来で驚いた。 ヴィルヌーヴ監督に対しては『メッセージ』の出来の良さから「この人が作るのなら」と、ある程度の期待と信頼をしていたのだが、それでも正直、カルト的な…
ポスト・ジブリとして期待されている(?)スタジオ・ポノックの初長編映画『メアリと魔女の花』を観てきた。 感想を述べる前に言っておきたいことが三つ、一つは私がこの映画の原作を未読だということ。もう一つは私がそれなりのスタジオジブリファンだとい…
たまには漫画のレビューでも。 ヨコハマ買い出し紀行 1 新装版 (アフタヌーンKC) 作者: 芦奈野ひとし 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2009/10/23 メディア: コミック 購入: 10人 クリック: 78回 この商品を含むブログ (40件) を見る 月刊アフタヌーンにて9…
男子トイレ占い、というものをご存知だろうか。もちろん聞いたこともないだろう。私がつい今しがた考えたからだ。トイレの話題だけに既にクソ記事の気配を察したあなた、あなたが女性なら、まぁ縁のない話なのでブラウザバックして頂いて構わないのだが、男…
映画を聴く、というのは初めての体験であった。 この『メッセージ』という作品が「音」を重視した映画になるであろうことを、私は(というか原作であるテッド・チャンの短編小説『あなたの人生の物語』を読んだことがある人なら)観る前からある程度予想して…
先日公開された森見登美彦原作『夜は短し歩けよ乙女』の劇場版を観てきた。 私は森見登美彦の特別熱心なファンというわけではないのだが、彼の作品は半数以上は読んでいるし、私自身が京都で学生時代を過ごしたことなどもあって、好きな作家の一人ではある。…
空恐ろしい小説を読んでしまったので、久しぶりのブログ更新。 〔少女庭国〕 (ハヤカワSFシリーズJコレクション) 作者: 矢部嵩 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2014/03/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (17件) を見る 『少女庭国』と題された…